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栄養指導

栄養管理の重要性

COPDは、呼吸をするだけでもエネルギーを多く消費する病気です。このため、健康な方よりもエネルギーを多く摂取しなければ食欲の低下などにより栄養不足になりがちです。
運動療法とあわせて続けることで、息切れが軽減して活動範囲がひろがり、生活の質も改善されます。

適正な体重の維持を

COPDの患者さんはやせ気味の方が多いのが特徴。軽症の患者さんには肥満気味の方もいますが、いずれの場合も適切な体重に戻し、維持することが必要です。
少なくとも週に1回の体重測定と、毎日の食事の内容を整えることが重要となります。
肥満気味の方

肥満気味の方

皮下脂肪が横隔膜の動きを妨げ、効率の良い呼吸運動ができません。低カロリー高栄養価の食事を心掛け、適度な運動で体重を落とす必要があります。
やせ気味の方

やせ気味の方

十分なカロリーをとりましょう。タンパク質の多いもの、ビタミンやミネラルの多い野菜や果物、また食後に「カロリーメイト」などの補助栄養剤(飲物)を飲み、カロリーを補いましょう。

栄養管理のポイント

やせ気味の方は食事回数を増やす

1回の食事量を少なくして、食事回数を増やしましょう。満腹時に息苦しくなる方は、朝昼晩の3回ではなく、間食も取り入れながら、1日5回ぐらいに分けて食事を摂るのも良いでしょう。

水分を十分とる

水分を十分とらないと、痰がかたくなり出しにくくなります。
1日に約1.8リットル(コップ8~9杯)を目安に、発熱している場合や暑い日にはさらに1リットル多く水分をとるよう心掛けましょう。
胃の通過を良くするため、水分は食事中よりも食事の前後1時間にとるようにしましょう。

塩分の少ない食事を心がける

塩分をとりすぎると、必要以上に体内に水分をため込む“むくみ”の原因になったり、心臓に負担のかかっている人は新たな“息切れ”の原因になりよくありません。
塩分の多い漬物や汁物は減らす、しょうゆなどはかけて食べるより少量をつけて食べるなど、塩分を摂りすぎないよう注意しましょう。

ポイント

  • 塩分の多い漬物、汁物は量や回数を減らしましょう。
  • めん類の汁は残しましょう。
  • 香辛料、酢などを使って味を補いましょう。
  • 新鮮な材料を使ってうすあじで調理しましょう。
  • うすあじの食品や汁でもたくさんとってはいけません。
  • しょうゆなどはかけて食べるより、ごく少量つけて食べるようにしましょう。

良質のたんぱく質、カルシウム・カリウムを多く摂る

毎日の食事にバランスの良くとれたたんぱく質を取り入れることが大切です。(肉、魚、卵、乳製品、大豆)
プレドニンなどのステロイドホルモン剤を内服している方は、長い間に骨に含まれるカルシウムが少なくなり「骨粗しょう症」(骨が弱くなる病気)になりやすくなります。
また、利尿剤やステロイドホルモン剤を内服している方は、カリウムも失われます。カリウムが少なくなると、脱力感、指のしびれ、足の“けいれん”などが起こります。
以下の食材を参考に、カルシウム・カリウムの摂取を心がけましょう。
小魚、豆腐、ヨーグルト、しじみ

カルシウムの多い食材

バナナ、オレンジ、しいたけ、ほうれん草

カリウムの多い食材

食事中の姿勢について

子供の頃、食事中に肘をつくと怒られましたが、肺に病気のある患者さんの場合、肘をついて食事をすることをおすすめします。また背もたれのある椅子に座って、ゆっくり食べましょう。